有機野菜を作るための畑の作り方

有機野菜とは

 

最近では有機野菜や無農薬野菜が大変人気となっているようです。こうした野菜は、一般の野菜よりも3~4割程度も値段が高いのですが、それでも指定する人がとても増えています。

 

しかし、実際はどのような野菜なのか、又、これらの基準についてはあまり知らないという人が殆どかもしれません。まずはここからお話ししたいと思います。

 

まず有機野菜ですが、これは種まき、又は植付け前の2年以上の期間に、化学的に合成された肥料及や農薬の使用をしないことを基本としています。更には、堆肥等による土づくりを行った畑や田んぼで生産された農作物であるという指定があり、こうした内容を国が認めた登録認定機関が「有機JAS認定」という形で表示許可を出しているのです。

 

たい肥の原料となるのは、自然界に存在する鶏糞、落ち葉などで、こうして肥料を作るところから始めるのが有機農業の基本となります。減農薬野菜や無農薬野菜など混同しやすいのですが、減農薬野菜とは、栽培される地域で普通に農薬を使用する農業よりも、農薬の使用量を約5割以上減らして栽培された野菜のことを指しています。従って厳密に言えば、農薬を少なくして安全に育てているということではなく、従来の農薬が多ければ、それを少なくしただけであり、安全かどうかという点ではやや疑問が残ることになります。

 

無農薬野菜は、栽培期間中は農薬を使用しないで栽培された農産物のことで、去年の農産物に農薬を散布し、土に農薬が残っている状態や、化学肥料が残っている状態でも、無農薬野菜として売り出されるものです。