有機野菜を作るための畑の作り方

有機野菜の特徴

 

前述の通り、有機野菜は減農薬野菜や無農薬野菜よりもずっと基準の厳しい野菜ですが、ポイントとなるのは土が汚染されていない状態で作られた野菜だということです。

 

もともと土が汚染されていなければ、微生物が土のサイクルを作り、結果的に良い野菜を作り出すことができますが、土に栄養が無くて死んでいれば、栄養素として化学肥料を使用し、弱い野菜にならないように農薬で守るようにします。こうした悪循環が続いてしまう部分を、根本的に改善して見直したのが有機野菜というわけです。

 

有機野菜は形が不揃いです。こうしたいわゆるオーガニック野菜は可能な限り農薬、化学肥料を使用しないので形が不揃いで不格好になりやすいのですが、それこそが農作物の本来の形だともいえます。

 

又、有機野菜を栽培するには手間、時間が余計にかかり、出荷数も少ないので結果として普通の野菜よりも値段が高くなってしまいますが、その他のメリットがそれを充分に補っていると思います。何しろビタミンCが豊富なのが魅力で、農薬や化学肥料を使った野菜では中身が完全にならなくても成長してしまうのですが、有機野菜の場合では、自然の流れでゆっくりと栄養を蓄えながら育つので、普通の野菜とは栄養素の含有量が違うのです。

 

ミネラルも豊富です。土が栄養に満ちて健康なら、微生物が活発に活動しているので土に通気性があり、根もしっかり育って栄養素の高い土から多くのミネラルを吸収することができます。